爬虫類びより
クレステッドゲッコー(Correlophus ciliatus)

クレステッドゲッコー

Correlophus ciliatus ・ ニューカレドニア(南太平洋の島)原産

UVBライト
不要
ハンドリング
眺める向き
餌のタイプ
専用パウダーフード中心(人工フードのみで飼育可能)
寿命目安
15〜20年程度
初期費用目安
2〜4万円

飼育難易度:初心者向け

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他の種とも比べてみたい方は5種比較表もご覧ください。

概要

クレステッドゲッコーは、目の上からまつ毛のように伸びる突起(クレスト)が名前の由来のヤモリです。1866年に新種として記載された後、長らく採集記録が途絶えて絶滅したと考えられていましたが、1994年にニューカレドニアで再発見され、現在はペットとして世界的に人気があります。学名は現在Correlophus ciliatusとされていますが、20世紀の大半はRhacodactylus ciliatusという学名で扱われており、古い書籍や海外サイトでは今もこの旧学名の表記を見かけることがあります。樹上性で、垂直な壁面やレイアウト用の木・枝を活発に移動する姿が観察できます。

特徴

  • 吸盤状の指と尾の先の粘着力で、ガラス面や木の枝を自在に移動する
  • 夜行性で、日中はレイアウト内でじっとしていることが多い
  • 専用の人工フード(果実・昆虫の栄養素を配合したパウダーフード)だけで飼育できる製品が充実しており、生き餌が苦手な人でも始めやすい
  • 尾がちぎれると、レオパードゲッコーなど他の多くのヤモリと異なり基本的に再生しない(欠損部の皮膚は治癒するが、元のような尾には戻らない)という特徴を持つ

飼育のポイント

冬場に加温器具がほぼ不要になる飼育環境が多いのが、クレステッドゲッコーの大きな特徴です。生息地の環境に近い20〜28℃程度の室温であれば、専用のヒーターなしで飼育できる場合が多く、UVBライトも必須とはされていません(微量UVBに関する近年の考え方はUVBライトの選び方と交換時期の目安で解説しています)。ただしこの「手間が少ない」という印象には注意が必要です。高温には弱く、目安として28℃を超えると食欲不振などの体調不良が出やすく、30℃近い状態が続くと熱中症で死に至る危険があるため、夏場はエアコンや保冷剤の活用など、室温を上げすぎない対策が必須になります。実際、真夏にエアコンを止めて外出し、帰宅したら弱っていたという失敗談は決して珍しくありません。加えて乾燥にも弱く、1日1〜2回程度の霧吹きによる湿度管理(加湿後に一度乾燥させる、というメリハリが重要)も欠かせません。樹上性のため、レイアウトは横幅より高さのあるケージと、登れる木・人工観葉植物の設置が重要です。

こんな人におすすめ

クレステッドゲッコーは、冬の保温器具からは解放される一方で夏の暑さ対策には人一倍気を配れる人に向いています。専用パウダーフードだけで飼育できる製品が充実しているため、生き餌(コオロギ等)に抵抗がある人の入り口にもなりやすい種です。垂直な壁面や登り木を活発に移動する姿を活かして、観葉植物を組み合わせた立体的なレイアウトを作り込む楽しみも味わえます。


問い合わせで多い質問:「留守番中の温度管理が不安」という相談をよく見かけます。冬場より夏場の留守番の方がリスクは大きいため、エアコンのタイマー任せにせず、外出前に温度計の数値を確認する習慣をつけることをおすすめします。

情報について:本記事の温度・湿度の数値は、クレステッドゲッコーの飼育書・専門店資料をもとに編集部で整理したものです。個体差や季節変動もあるため、実際の温度管理は温湿度計の実測値を優先してください。(最終更新:2026年8月)

枝にぶら下がるクレステッドゲッコーの全身と背中のクレスト
観葉植物の葉の陰から顔を出すクレステッドゲッコーのクローズアップ
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