爬虫類びより
初心者ガイド

爬虫類を飼う前に確認しておきたいこと

爬虫類ショップの店頭で「この子、可愛いな」と思って衝動買いしてしまう人は少なくありません。ですが犬や猫と違い、爬虫類には見落としがちな特有の事情がいくつかあります。飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、購入前に一度立ち止まって確認しておきたいポイントをまとめました。

1. 電気代は毎月かかり続ける

エアコンと違って、爬虫類の保温器具・UVBライトは季節を問わず基本的につけっぱなしです。フトアゴヒゲトカゲやヘルマンリクガメのようにUVBライトとバスキングランプを併用する種は、月の電気代が1,000〜2,000円程度上乗せされると考えておくと現実的です。「思ったより電気代がかさむ」は、爬虫類飼育者の間でよく聞く声です。

2. 旅行・帰省中の世話が難しい

犬猫と違い、爬虫類は自動給餌器や留守番でなんとかなる、というイメージを持たれがちですが、実際には温度・湿度の管理が数日途切れるだけで体調を崩すことがあります。ペットホテルも「犬猫はOKだが爬虫類は不可」という施設がほとんどです。長期の旅行が多い人は、留守中どうするか(爬虫類対応のペットシッター、友人に頼める距離感か等)を事前に考えておく必要があります。

3. 生き物としての寿命は意外と長い

「小さいから短命」というイメージは誤りです。レオパやコーンスネークは15〜20年、ヘルマンリクガメに至っては数十年生きる可能性があります。就職・結婚・引っ越しといったライフイベントをまたいで飼い続けることになる、という前提で考えてください。

4. 賃貸物件でのペット可否は要確認

「爬虫類は鳴かないし匂いもしないから黙って飼っても大丈夫」と考える人もいますが、賃貸契約の「ペット不可」条項は種類を問わず適用されるのが一般的です。ケージや保温器具の音・振動が意外と響くこともあるため、引っ越しの予定がある人は契約内容を確認しておきましょう。

5. 家族・同居人の理解

爬虫類が苦手な人は一定数います。同居する家族やパートナーがいる場合は、飼う前に一度相談しておくことをおすすめします。特にヘビ・トカゲは生理的に受け付けない人も多いジャンルです。

6. 初期費用は生体代だけではない

ショップの値札に書かれている生体価格だけを見て予算を組むと、後でケージ・照明・保温器具一式の費用に驚くことになります。当サイトの初期費用チェックリストで、種ごとに実際にかかる費用の目安を確認しておくと安心です。

7. 「かわいそう」という理由での野外放逐は絶対にNG

外国産の爬虫類を日本の野外に放すと、その個体が命を落とすだけでなく、生態系への悪影響(外来種問題)にもつながります。飼いきれなくなった場合は、専門店への相談や譲渡先探しなど、責任を持った対応を取ってください。

8. 自分にはどの種が向いているか

ここまで読んで「それでも飼いたい」と思えたなら、次は種選びです。UVBライトの要否、ハンドリングのしやすさ、餌のタイプ、寿命の長さは種によって大きく異なります。はじめての爬虫類診断で、自分の生活スタイルに合う種を確認してみてください。